8/15は、岡本喜八監督『日本のいちばん長い日』をアマプラで。
2時間半だけど、あっという間でした。8月15日のクーデター未遂事件(宮城事件)とか、知らなかったなあ。しかも、映画の中で「きゅうじょう(宮城)」という言葉が出てくるたび、自分の脳内では「球場」と変換されて、しばらく「?」となりつつ。当時は皇居のことを宮城って言ってたのですね…。
事実に基づく作品だと、事実の酷さと日本という国の性質みたいなものを感じてしまって憂鬱になるし、そこから目を背けた歴史観のものをうっかり見てしまうと別なダメージが大きいので、特にこの時代を扱った映画はあまり見てこなかったのだけど、もう少しいろいろ掘ってみようかな…。
あと、エンドロールで流れる音楽が格好良かったっす。本作の音楽は佐藤優さんという方で、ゴジラシリーズ、黒澤明監督、山田洋次監督などの音楽を多く担当している、めっちゃすごい作曲家でした。まあ〜
次。
Rosie Kay Dance Company『10 Soldiers』
全編は19日までの公開。
演出・振付のRosie Kayが、ケガでダンスを断念した自身の経験から、負傷した軍人にとってのそれはどのようなものなのだろうと考え始めたことが作品のきっかけだそうです。
リサーチでは、イギリス歩兵隊の訓練に参加する権利を与えられ(すご!)、軍のリハビリ・センターでも多くの時間を過ごしたそうな。
本作は、戦場を描いたり善悪を描くというよりは、訓練や銃撃戦、つかの間の休暇というような場面を背景に、兵士の身体性や内面へと向かっていく作品でした。
実際、新人兵は軍人としての「振付」を正確に再現できるよう、24時間叩き込まれるとも言える。そうやって身体が振付けられていくと、だんだん思考も振付られていくんですよね。
集団に属したとき、その集団としての「振付」があって、自分にはその「振付」に合わせることが耐え難く、でも「振付」に逆らえるような強い人間じゃないことも知っているので、絶対集団には属したくない…。弱い人間は、ひたすら逃げる、距離を置く、というのが最善に生きる秘訣じゃないかしら。
『10 Soldiers』にはホモソーシャルな関係性を思わせる場面や、性暴力の一歩手前を思わせる場面(と私は受け止めたのだけど、違うかもしれない)もあってきつかったけど、最後の負傷兵のダンスは、いろいろと去来する思いも全部ひっくるめて「美しかった」と言いたい。
こんなダンス作品もあるんだなあ。
あとはー
『RISING SUN ROCK FESTIVAL 2020 in EZO on YouTube』の配信を見たり。
(↓その配信とは違うけど、オフィシャルによるこんな動画がありましたよ。)
配信のラストは1999年のサニーデイ。ラストへ向けて1999年4連発でアツい…。つい、それぞれ棚からCDを引っ張り出して(もう20年前…!)、次の日もちょっと聴いてしまいました。RSRは地味に1回しか行ったことがないのだけど、噂の有名回もいろいろ見れて楽しかったっす。
あと、初めてライブ映像を見て「おお!」と思ったのは、渋さ知らズ。
あの曲、「本田工務店のテーマ」っていうのか〜。このステージに満ちるエネルギー、すごくないです?
あとはー
深田晃司監督『淵に立つ』もアマプラで。
浅野忠信が一瞬豹変するシーンが、と に か く 素晴らしかった…!いやー、あそこはホントすごい。
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