2日目はガイドツアーからスタートです。
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ガイドをしてくれたのはミケレさん。
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洞窟住居群は映画「パッション」や「ベン・ハー」のロケ地にもなったので、

「このシーンはここで撮影して〜」みたいな感じで教えてくれるミケレに、テンションの上がる一同。
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ハリウッド製のフェイクな岩カバーもあったり。
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猫にもテンションが上がったり。
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そしてこの眺め。
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グラヴィナ渓谷の岩肌に沿うようにつくられた洞窟住居群(サッシ)。石灰質の岩盤を発掘して、こんな町をつくってしまった人間の「つくる力」って、とんでもないな!
海洋性の石灰岩なので、サッシ地区を歩いていると、こんな壁も発見します。
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元はこの辺一体も海だったのですねえ。
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ちなみに町は上の方から徐々に掘られていったのだそうで、上部には裕福な層が、下部には貧困層が住んでいたのだそうです。
住んでいたのは主に農民で、雨水を貯めて使うシステムや、住民&家畜の糞尿は堆肥にするとか、人口が少なかった時代は循環型のシステムが成立していたんじゃないかなーと推測。20世紀に入って人口が急速に増加したことで、このシステムが破綻したんだろうなあ。
一定の人口がある場所で電気や上下水道は必須ですから、それらがないサッシ地区は、1950年代まで、その衛生状態の悪さと貧困のために「イタリアの恥」と呼ばれていた。
ということはWikipediaなどで読んだけれども、
実際にミケレの子供時代の実体験や、町で出会った人から洞窟住居に住んでいた父親のエピソードなどを聞くと、目の前の光に溢れた風景と、過去の暗い時間(全てじゃなくて、近代以降の「過去」だと思った)が突然シームレスに結びついて、戸惑ってしまう。
でも、世界遺産に認定されたことを機に徐々にサッシ地区も再生されていき、それが雇用創出にもつながって、これまで北イタリアに出稼ぎ?に行っていた人たちも、今はどんどんマテーラに戻ってきているそうで。(とミケレが話していた気がする)
そおいう状況をふまえて、欧州文化首都マテーラのテーマ「OPEN THE FUTURE」です。
いやー、一つの町が「文化首都」を通して過去と現在に向き合い、どのような未来を目指すべきものとして提示するのかってことは、本当に膨大な考察があったのだろうなと思いつつ(決定前のプレゼンテーションも含めたら6年ぐらい準備期間があるのかな?)、でも全ての国の人に普遍的な問いを投げかける重要な役割を果たしているのだなあとしみじみ。
ちなみに以下、EU MAGからの一節。

「Open Future(開かれた未来)」をモットーに、「古代の未来」「継続性と混乱」「熟考とつながり」「ユートピアとディストピア」「ルーツとルート」という5つのテーマから提起された疑問に答えて、未来の発展に寄与することを目指す。


ガイドツアー終了後は、欧州文化首都関連のイベントのパスポートと
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フラッグ↑をゲットし、
お昼ご飯。
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イタリアに来てから初のパスタ。トマトが美味しい…。
その後ちょっと街中を散策して、
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↑こんな日常生活があるんだなあと、つい眺めてしまった女性(どこにいるかわかります?)
教会でオーディオガイドのかわいい日本語表記を見かけて、
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夕方からはEUジャパンフェストが支援する展覧会をチェック。
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案内してくれたのはキュレーター/アーティスティック・ディレクター(だったかな?)のトマッソ。
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いくつかは後日改めて見に行きたい。
展覧会鑑賞後は、トマッソがウェルカム・エスプレッソを振舞ってくれました。
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グラーーーーッチェ!トマッソ!
そのあと、明日から始まるオリンピック展示の簡単な説明を受け
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本日終了!
こちらは↓今日1日私たちをアテンドしてくれたピエール。
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グラーーーーッチェ!ピエール!
夜ご飯は、ピエールオススメのお店へ。お邪魔したらちょうどトマッソがいて、夜ご飯をご一緒。
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チーズ&ハムの盛り合わせ、7ユーロなり。
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食べた食べた。そしてトマッソと話した話した。

Photo by Shingo Yoshizawa

Photo by Shingo Yoshizawa


良い気分で夜の町並みを眺めながら
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帰宅。
明日は他の展示も見に行こう。
(編)

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