シアターZOOで韓国から来た劇団青羽(ちょんう)『私の名は河』を見てきました。
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本作がつくられた2012年当時、韓国では「四大河整備事業」による環境破壊が問題になっており、それと済州島の説話を絡めて書かれたお話。
シンプルで、上質で、温かみのある美しい作品でした。
川辺での暮らし、が自分ごとになっているせいもあって、どんなに川が汚染されても離れたくない船頭の存在にもぐっときたなあ。
それと、今回やたらと「民話」という形式が琴線に触れた私…。「語り継ぐ」という営み、そこから想像されるひとつながりの時間みたいなものに対して、憧憬のような気持ちが生まれてきているのだろうか…。謎です。
最近せっせとお金を本に使っているのだけど、たまにこうやって舞台作品に触れると、すぐ涙腺がゆるんでしまって、なんだかもう。
あとはー
途中、大好きな「Por una cabeza」(タンゴの名曲)がふいに演奏されたのも嬉しい。
(私がこの曲を知ったのは、『Scent Of A Woman』のこの↓シーン。0:48辺りからの盛り上がりがたまらん。)

これ↑久しぶりに見たけど、ガブリエル・アンウォー(女性)の後ろ姿(背中からうなじ、ゆるくまとめた髪の雰囲気)には相変わらずウットリ。
 
話戻り。
今日は、こぐま座からちびっ子たちが団体鑑賞に来ていたのも新鮮でした。(青羽の俳優さんたちがこぐま座でWSをしたそうです。)
アフタートークで、演出のキム・カンボさんが「皆さん楽しんでくれましたか?」と聞いたら、「はいっ」ってかわいい返事が…(大人はあれ、頬ゆるみますよねー)
あと、ちびっ子からの「真ん中に座っている人(=トーク時のキムさんのこと)は何の役だったんですか?」という質問もよかったなあ。
確かに、さっきまでのお芝居では見覚えのない人が出てきて話していたら、気になりますよね。(それで「演出」について説明していた)
シアターZOOとこぐま座の連携は素晴らしいと思います。これからもどんどんやってほしい!(Theatre Ortとかも、ちびっ子たちと一緒に見るの、良さそうだなあ。)
それにしても、最近中島公園がやたらと好きです。すぐ横にシアターZOOがあることはもちろん、よく足を運ぶこぐま座天文台、Kitaraがあることに加えて、豊平館やら文学館やら、南側にはマルミコーヒースタンドもあるし(そこに向かう途中の高級住宅街の雰囲気も、ちょっと札幌っぽくなくていい)、池も小川もあって最高。(中島体育センターは、あまり足を運ぶ機会なし。)
今年の7〜8月はこぐま座40周年記念祭もありますしねえ。
初めて札幌へ来た方にはモエレ沼公園を最初に勧めるけど、自分の生活に欠かせないのは中島公園だな。
ということで、長くなりましたが良い観劇体験でした。
(編)

 

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