先週24日(火)にエルプラザで開催された、さっぽろ若者会議主催の「Vote for Sapporo」。
録画が公開されておりますので、こちらからどうぞ。
「若者の意見を将来の札幌の市政に反映していただくこと。
若者が政治について考えるキッカケを提供すること。
若者の活動を札幌市民にアピールすること。」の3つを目的に開催された本イベント。
8人の若者代表と討論するのは、札幌市長選候補の本間奈々さんと秋元克広さん。(他の候補者もいる中、このお二人だけを呼んだことに対しては賛否両論でありました。)
で、若者代表(皆さん大学生。)は
ファシリテーターを務めた三浦健一さん、ライターの小成佳穂さん、北大発地域系ベンチャーStudent&Country代表の岩本淳平さん、北大大学院 工学院都市計画研究室から山崎嵩拓さん(地下鉄延伸についての討論のときは、彼の意見が非常にクリアで、自分も同意見であります。)、
NPO法人ドットジェイピー北海道支部・次期代表の吉田渉さん、あしなが学生募金事務局局員の岡本卓也さん、札幌学生ユニオン共同代表の下郷沙季さん。
と、さっぽろ若者会議代表の本間謙斗さん。
アンケート結果から出した逆マニフェストの報告(小学校からのIT教育の導入、公共交通機関の充実、IT関連企業の誘致、最低賃金UP、給付型奨学金の導入、社会保障の充実、一部の税金を下げる)をもとに討論するというスタイルで、
約2時間半という短い時間、かつ参加人数の多さから、討論というよりは一方通行的な意見出しで終わった感もあるのですが、
それでも、
生活保護の話題になった時の、下郷さんと候補者の本間奈々さんのやり取りには、大変得るものがありました。(生活保護については、録画前半の1:01:50あたりからご覧ください。)
発端は下郷さんが切り出した、貧困の連鎖について本間さんが別の場で口にしていたという、小学生の子どもが「生活保護をもらってもいいんだ」と言ったことを問題とする発言。
それに対する補足として、本間さんは「行政が自立支援を行うことで就労意識を持ってもらい、生活保護の連鎖を断ち切りたい」と説明。
「生活保護が増え続けている札幌の現状に対して、このままでいいと思っていますか?」と逆に問いかけたのでした。
(※この辺は発言を結構端折っているので、録画前半の1:03:01あたりから10分弱のやり取りを確認してほしいなと思います。)
それに対して下郷さんは、「生活保護をもらってもいいんだと子どもが言ったことが、何で問題なのかわからない。生活保護はもらっていいんです。(途中端折ってます。)生活保護をもらう生活よりも魅力的な労働環境を整えるのが、大人の役割だと思います」と返答。
労働環境を整えるという方向は本間さんも同じかもしれないけれど、生活保護に対する意識の違いを感じたやり取りでした。
そして秋元さん曰く、札幌市の生活保護受給者の実態として、半分を占めているのは、年金だけでは生活できない方々なのだそうで、就労支援=生活保護の受給者を減らす、という風には一概に言えないとのこと。
年金制度…この感じ、ホント他人事じゃないんだよな…
それにしても、討論会って面白いですね。
選挙カーから名前を連呼されるより、こうやっていろいろな場で討論会をしたほうがよっぽど有権者にとっては有意義だなあ。
と、発見。
これ↓は3/10に開催された札幌青年会議所主催の公開討論会の様子。
でもこれ↑だと何だか、あまりそそられない…(勝手ですみません。)もっと気軽な討論会がいい。ドリ大主催とかで。
ちなみに、告示前が「公開討論会」で、告示後は「合同・個人演説会」となるのですね。(その名称の変更はなぜ?)
今後はもうないのかな?
ここを見ると、合同・個人演説会も、企画運営は一般有権者ができるのかー。
4/2追記:ドリ大で選挙に関わるユニークな授業が、4/4(土)〜4/11(土)にかけていくつか開催。授業一覧はこちらから。
4/6(月)19:30〜の『任期のこり25日 「市長」の遺言』に早速申し込んでしまいました。
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