昨日は札幌オペラスタジオ20周年記念公演『秘密の結婚』を、札幌市教育文化会館で。
初めて知りましたけど、本作は2007年の札幌劇場祭で特別賞を受賞していた作品だったのですね。
確かに、その結果にも納得。
何と言うか、とても丁寧につくられた作品だなーと。
オペラが総合芸術と言われる理由はよくわかりますし、今年は新国立劇場で『リゴレット』も見れて、その舞台裏の壮大さも実感しつつ、
しかし新国立劇場の場合、8,000円を出してとても遠い4階席という現実は、なかなかに辛い。(1階席はこの3倍のお値段です)
とは言え、いくら庶民的なお値段だとしても、舞台美術や演出面や衣装などがちょっと切なかったりする作品の場合、「総合芸術」の冠がつくものとしてはいかがなものか…というジレンマなどもあり。
昨日の『秘密の結婚』は、舞台セットがセンス良く(これ大事)簡略化されており、登場人物を見る楽しさ(キャラクターというか演技というか)もあり、演出の妙もあり、
かつ原語上演(字幕付)だったので
結果として、満足度がとても高かったのでした。
歌声重視の人には物足りなさもあるかもしれませんが、自分的には教育文化会館の小ホールの規模(どの席に座っても十分近い)で5,000円であのぐらい楽しめる作品の方が、自分の関心を満たしてくれるかなーという結論です。
となると、自分にとってオペラの一番重視したいものって何だろう…
「総合芸術」としての、バランスの良さかな?
(編)

 

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