続いて日曜日の1本目。劇団ルート1×regolith junction『そして社に咲く花は』@やまびこ座。
「北海道のどこか、山間にある「マチ」。ある日、一人の青年が現れる。そして、止まった時間の歯車が動き出す。過疎化が進むこの「マチ」で神様に捧げる奉納演舞を通じ、若者が描く過去と現在が交差する群像劇。」(TGR 作品紹介より)
まず何より、演劇への熱意をとても感じつつ。
それはステキなことだなあと思いながらも、台本を読めば全て伝わるのでは、と思うぐらい全てが台詞で語られているのは、ちょっと勿体ないなと思いました。
「祭り」の意味とか、ちょっとした家族間のすれ違いとか、見ている側が想いを馳せたいことを扱っているだけに、余白のなさが作品を小さくしてしまったように感じます。
やまびこ座での公演ということで、もしかしたら「子どもにもわかるように」という気持ちがあったのかな、とチラリとよぎったのですが
それなら尚更、言葉ではなく視覚的な部分で、想像が広がるような仕掛けがほしかった。
何度も挿入される過去の場面の見せ方にも、もう少しバリエーションがほしかったなあ。
出演されている方々の個々の力は高いと思ったので(そこに熱意を感じた)、何から何まで説明しないこと、を少し頭の端に置いて頂けたら、より観客の想像が膨らむ舞台ができあがるのでは、と思いました。
最後の群舞シーンはテンション上がる感じで、もっと長く見ていたいなと思いました。
水神踊り、格好いいな。
(編)
 

 

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