今日はもう一つ、Gallery Retaraで開催中の『髙橋靖子展 布と糸のドローイング』も拝見。
日々の痕跡というか、言葉や感情として表に出てこなかったものの「痕跡」のような感じ。
「刺繍」ではありませんでした。
うまく言えませんが、「縫う」という行為は、「浄化」ということと同じなのかもしれないなーと思いつつ。
あと、所々に顔をのぞかせる文字(ご自身の名前とか)がユーモラス。
どうしたって、手縫いで文字を縫うと子どもみたいになるのですよね。でもなぜか、泣きたくなるような気持ちになるのだなあ。
それにしても、「縫う」という行為は興味深い。
基本的に前に進むしかない感じですが、「一歩進んで、一歩戻る」という傍目に「前に進まない=生産的じゃない」行為を何度も繰り返すと、とても頑丈なものが出来上がる。
どれだけ奔放に縫い目を残したとしても、離れたところから眺めれば何とも味のある痕跡になっていて、かつ裏面ではしっかりつながっているんだもんなー。
ということはさておき、本展は30日(日)まで。
本郷新記念札幌彫刻美術館の帰りに、いかがでしょうか。
(編)

 

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