昨日は越山計画の床はがしのあと、札幌ディレクターズ2『Sapporo Directors -Other Side-』を見にシアターキノへ。
映画上映のあとにはトークもありました。
右から古跡哲平さん、北川陽稔さん、小山赤里さん。そして進行役の新目七恵さん。
古跡さんは、雑誌からスキャンしたオッパイ2000個の画像を基に制作していた過去作を改良した『chikubi2013』と、パンティ画像からなる『PANTRA』、そして最新作『1981-2001』の3作を上映。
『1981-2001』は、生まれた時から20歳までの自身の記念写真300枚を使用し、「1フレームづつ顔を回転させる」かつ「一画面の中に100個の時間が同時展開している」という構成の作品。
※詳しくは、キノのWEBオリジナルに連載されている新目さんによるインタビューをご覧ください。
昨日のトークの中でも話されていた「写真を眺めているときに感じた違和感」が、個人的にとても興味深かったのです。
記念写真という「他人が見た自分」の集積と、自身が認識している「自分」とのズレ、というか。
それが、(そこに写っているのは、知っている人にも関わらず)『1981-2001』から感じる匿名性みたいなところの原因だったのだなあ、とぼんやり。他人が見ている自分を集めると、自分はぼやけるのですね。
うまく言えませんが、彼の感じた「違和感」と作品に用いられた手法が、素晴らしく結び付いているような。
北川さんの2作品は、最近の写真から彼を知った自分にとっては、それらの時間や世界や音など含めて(今の彼が撮るなら)写真でも成立しそう…という想いが、なぜか浮かびつつ。
逆にその現在をスタート地点とすると、次に彼が手掛ける映像作品はどんな感じになるのか、興味津々です。
何だか長くなってしまって息切れしてきましたが、最後に
小山赤里さんは、今年放映されるTV番組公開映画『QUATRO D CINEMA』 (仮タイトル):オムニバス映画の監督に選ばれており、その作品はすでに制作完了しているそうです。
告知は、tabのfacebookページなどでそのうちあるのかな?
映像作品も、作家さんの息づかいを感じるようなものから距離を置いたものまで、さまざまですね。
あと昨夜は、隣に座っていた早川さんとの会話も楽しかったです。
と唐突に終わる
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