遠出二日目のお目当ては、新国立劇場で上演中の『効率学のススメ』

2010年3月に開場した、世界で最も新しい国立劇場ナショナル・シアター・ウェールズの初代芸術監督ジョン・E・マグラーが演出。同劇場のこけら落とし公演を手がけた、ウェールズ出身の新進劇作家アラン・ハリスが書き下ろした新作です。
私が本作に興味を持ったのは、パフォーミング・アーツ・ジャーナリストの岩城京子さんによる、ジョン・E・マグラーさんのインタビュー記事を読んだことがきっかけ。
「正論を決めつけ、それを効率良く伝播するのは演劇の役割ではありません。演劇では、理解不能な声、予測不能な声が、棲息する場所を確保しておく必要があります」という彼の言葉に惹かれたのでした。
で、本作。
一番刺さってきたのは、行き過ぎた効率化は創造性を奪うってあたりのことだったのですが
日本の場合、効率化を進めるにしても非効率なまま進めるにしても、なぜか残業時間は変わらない、というイメージなのですが…実際どうでしょうか?
とは言え、自分という人間が現代社会において、会社や、あるいは社会を構成する一つの要素である以上、自分の意思で何かを生産していくことができるようになりたいものであります。
個人的には、劇中すごく優秀な感じで合理的に進んでいる物事が、ものすごくくだらないこと(そこに人間味があふれる)で狂っちゃうあたりが痛快でした。
システマチックにオートメーションで進むわけがないのですよ、人間が関わっているのだもの。
ということで
いろいろ考えることができる、とても面白い作品です。28日までの公演なので、期間中もし東京に行く予定などありましたらぜひ。
舞台写真はこちらで見れますよ。
(編)

 

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