今回のお目当て、バットシェバ舞踊団『Sadeh21 -サデ21』を15時から控えた二日目。
午前中は『アノニマス・ライフ 名を明かさない生命』を見にICCへ。
のっけから、石黒浩さんによる『米朝アンドロイド』に驚き。
このアンドロイド、落語家で人間国宝の桂米朝米寿記念にあわせて作られたそうで、特殊メイクの皮膚の感じとか…ヤバい。
途中、彼と目が合ったように感じたのですが、一体自分は何と目が合ってるのか、と一瞬クラッとしました。
他にも、自らの身体を使った美容整形手術をパフォーマンスとして行なうオルランとか…
もう一つ印象的だったのは、アスリート、女優、活動家であるエミー・マランスが、自身の所有する12組の義足について語るTEDの映像。(こちらで見ることができます)
「私の身長は5種類」
「もはやハンディは克服するものではなく、プラスに増幅していくもの」
これ、本当にそう思います。
先日ダイアログ・イン・ザ・ダークを体験しましたが、近い将来、例えば「今日は鳥の視覚を」なんて選択できる日が来るのかも。
本展は来年の3/3まで開催されておりますので、機会がありましたらぜひ。
ICCは、オープン・スペースの展示も面白かったです。
特に『moids 2.2.1 —-創発する音響構造』という無響室に設置された作品。
普段意識はしていないけれど、音の反響などで位置を認識している私たちは、音を吸い込む無響室に入ると自身の位置感覚がなくなるそうなのですね。
宙ぶらりんの圧迫感の中で、押し寄せてくる音体験
は、初めての感覚でした。
最近は、自分の「知覚」や「価値観」の揺らぎが続いています。
少し長くなったので、午後の部は次に。
(編)

 

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