本日は札幌市こどもの劇場やまびこ座で人形劇集団チーム・パースの『大どろぼうホッツェンプロッツ』を。
人形劇集団チーム・パースは、2008年にオーストラリアのパースにて開催された、「人形劇の世界大会」に参加したことがきっかけで結成された集団だそうな。
演出を手掛けたのは、人形劇団えりっこの竹田洋一さん。
以前、沢則行さんがインタビュー時に「理屈の上では、人間の役者ができることの方が、人形やものより多いのだけど、人形やものの方が向いていることもある」とお話されていたことを、
今日、魔女が空を飛んでいるシーンを見て思い出しました。
しかし考えてみると、人形の場合、劇場内の空間すべてに登場人物が動いていけるわけで、この広がり可能なゾーンの無制限さはすごい。
本作品は、随所で光る柔らかな発想も魅力です。
背中が、デコボコした山道になったかと思えば、腕が鳥のとまる木の枝にもなる、というように、人間の身体が実に様々な「もの」として変容していき
さらに、最小限の小道具(立方体)も、組み合わせによって多様なイメージをつくり出します。
立方体の中面にはたくさんのお花が仕込まれており、魔女の魔法がとけるシーンでは、その前面が次々に開かれ、それまで灰色だった世界が緑と花々にあふれた世界に。
このときの、前面を開く「パタッパタッパタッ」というリズムとともに世界がどんどん変わっていく流れが、体感としてとても気持ち良かった。
ぼんやりと、
同じ時に同じ場所で、つくり手の想像力に触発されて観客の想像力がふくらんでいくという「想像力の戯れ」は、舞台芸術の素晴らしい特質だなあ、と再認識した次第です。
それにしても、「人形劇の世界大会」ってすごそうですね。一度見てみたいものであります。
本公演の残りは、明日11日(日)11:00〜
詳細はこちらをどうぞ。
(編)

 

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