前回の続きです。
こぐま座では、昨夜興奮冷めやらぬままにレポートした、人形芝居プロジェクト☆ライオン公演『D-Dark Dawn of the DRAGONS』を。
人形劇でヤプーズが!とびっくりするあたりに、自分の人形劇に対する固定観念を痛感したのですが…
プロジェクト☆ライオンは1987年結成。単独公演は12年ぶりだそうです。そんな場に立ち会えたことに感謝。
作品について詳しく触れていきますと、
手芝居の『とてとてたった』は、手を使って「個」を表現するという、身体の可能性を感じさせる作品。
94年作品の再演とのこと。
要素を削ぎ落とし、最小のもので異世界へ誘う手法に感心。
『オオキナタマゴ』は「これぞ人形劇」という人形劇の魅力、プラス、「辺境の地」という設定から喚起される「偉大な存在への畏怖、冒険心」などの雰囲気。
まさに非日常へのトリップでありました。
そして最後の『D -Dark Dawn of the DRAGONS』。
人形遣いが仮面を付けるという、新しい方法論にチャレンジした作品とのこと。(音楽なども含めた雰囲気はレポートを参照ください)
私はこれを見て、例えば映画『チャーリーとチョコレート工場』のような、ちょっとダークなファンタジーの世界を、こうやってリアルに体験できる場があったとは!
と、かなり人形劇に対するイメージが変わりました。
(ダークな部分の表現の仕方に、彼らのセンスが遺憾なく発揮されております)
いやホント大発見をした気分。
余談ですが、もう一つの発見を。
『オオキナタマゴ』のクレジットに、「通訳:笠島麻衣(劇団ラクダノセナカ)」とありまして。
笠島さんって、シアターZOO支配人の笠島さんですよね?
この劇団ラクダノセナカは、人形劇俳優のたいらじょうさんが14歳のとき(95年)に札幌で結成した劇団らしく、
そのことについて書かれてある2010年の彼のブログを見つけたのですが、笠島さん、看板女優だったと書かれております。
結成してから17年も経ちますが、今もしっかりと活動中。(『D』に出演されていた池内潤樹さんも本劇団所属です)
プロジェクト☆ライオンといい、劇団ラクダノセナカといい、札幌には素晴らしい人形劇団があるのですねえ。
札幌の人形劇シーンには、まだまだ知らない宝が隠れていそうであります。
俄然興味が出てまいりました。
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