人形芝居プロジェクト☆ライオン公演『D-Dark Dawn of the DRAGONS』を見てまいりました。
札幌市こども人形劇場こぐま座でお芝居を見るのは、初でございます。
ふと観ると、ステージ横の小さな台に美しい造形の人形が現れ、戸川純の名曲「パンク蛹化の女」に合わせて蛹を並べていくではありませんか。
何をするのかなと思ったら、開演前のアナウンスでした。この時点ですでにテンションアップ。
歌が絶叫部分に至ると、目の前の蛹や珊瑚を落とす勢いで踊り狂う人形。
ヤバい。
さて、一作品目は手芝居の『とてとてたった』。
15分くらいの小品です。
お次はカレル・チャペック原作の『オオキナタマゴ』。
「鳥はどうして空を飛べるようになったのか?」という、辺境の地に伝わる異聞奇譚を語る語り部。
出てくる鳥が何とも愛らしい。その中でフクロウは際立って格好良かったです。やはり人形の造形って大事ですね。
途中途中で、いい具合にファンキーな動きを披露する語り部にもやられました。
お次は新作『D-Dark Dawn of the DRAGONS』。
(この後は興奮してしまってカメラの存在を忘れてしまったのもので、わかりづらい写真ですみません。)
仮面をつけているせいか、舞台上に漂う、どこの国とも時代ともつかない不思議な空気。
あらすじによると、ここは「人形による非言語伝達の慣習が消えてなくなるほど情報化されていない世界」で、
そこに住む人々は「”ヒトタマ”と呼ばれる人形を操ることで」意思伝達を行っているのですね。
一目惚れした女性にふられた男性(上の写真左)は、夜の公園で老人から小さなドラゴンを手に入れます。
このちびドラゴンがまた、映画グレムリンに出てくるギズモを彷彿とさせるような感じで。もうここからは、ぜひ明日直接こぐま座に行って体験してほしいのですが、
闇に光る目や、ファンタジーかつホラーな音楽(私はティム・バートンの映画を思い出しました)
そして、そんな中で意表をついて流れるヤプーズの『キスを』。
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=SBtxNBEC6LY[/youtube]
ヤバい。
クライマックスは、なんとヤプーズの『肉屋のように』!!!大人悶絶。
↑知らない方は、ぜひ聴いてください。本作品の独特なポップさ加減が伝わるかと。
いやあ、ホントしびれました。「ブラボーーーーー!!!」と一人スタンディングオベーションをしようかと思うくらい、ど真ん中に来ました。
彼らの公演は、明日(4日)14時からの回が千秋楽です。これはぜひとも多くの方に見てほしい。(全体で80分くらいの上演です)
料金は小学生以上が1,000円。(ということは、小学生未満は無料ですか?)
お子様のいらっしゃる方は、ぜひご一緒にどうぞ。
プロジェクト☆ライオンは次の公演も必ず見に行こう…
追記)翌日に本作品について冷静な頭で書いた、こちらのブログもどうぞ。大きな発見と小さな発見についてです。
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