10年前に三鷹で観て以来の、ポケット企画版『わが星』。

(自分は4/13の15:00〜回を観劇)

いやあ…全てのシーンが無 茶 苦 茶 良かったです…。本当に、1秒1秒レベルで全て良かった…涙。

多分、2015年に初めて観たときは、形式に目が奪われた部分が大きかったと思うのです。自分的に新しくて、目の前で起こることを追うのに精一杯というか。

今回はその形式をすでに知っていたので、より内容を味わうことができたのだと思います。そして、その意味でポケット企画版の落ち着きというか、抑制のきいた作品の佇まいというか、その辺も自分の受容の仕方に大きく寄与したのではないかなと。

特に、母を演じた吉田諒希さんの声や発話の仕方、雰囲気が、抜群に良かった。いやあ、彼女が出る他の作品も、ちょっと観てみたいなあ。

自分も10年歳を重ねたせいか、こういう大きな視点で生命の循環を描く作品を見ると、どうしたって泣けてしまう…。

子どもの時間はとても早くて、周りの大人がその分死に近づいてく辺りとか。祖母と母のやり取りや先生のダブルリップとか、とにかく全員がいちいち愛おしいんだな〜。

あと、父が帰ってきたときに「みんなは?…いる?」と母に聞いて、母が「当たり前でしょう(だったかな?)」と返すとき。

その「当たり前」が突然奪われることも私たちの日常では起きているわけで、本当に目の前の当たり前が実は全然当たり前ではないのだという尊さにも泣きました。(いや、たいていの場面で泣いてました)

これは演劇話の会で語り尽くしたい…!絶対今年のベスト5に入る…!

いやホントに素晴らしかったです。

ちなみにままごとの『わが星』はTHEATRE for ALLで無料公開中でしたよ。(自分の観た2015年の上演を収録だー)

「わが星?」と思われた方はこちらもぜひ。

(編)

 

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