札幌座 Pit 『葉桜』をシアターZOOで。

上の作品紹介ページを読むと、「母と娘、世代が異なれば「結婚観」も異なる二人の女がお見合いという儀式を経て出会ってしまった一人の男の印象と、自分たちの将来について葉桜の季節に逡巡する物語」とのことで、

自分の場合、一応一人娘ではあるけれど、4人兄弟の中の一人娘であり、かつかなりドライな親子&兄弟関係が特徴の家に育っているため、たいていの家族ものの登場人物の心情には全くピンとこず

本作の親離れ、子離れの部分は、まあ、そういうものなんだろうなあという風にしか思えない人間なわけですが

単純に、面白かったな〜。笑った…。

でも、親の心子知らずって言うし、私がドライと捉えているのは表面上のことで、語られていない自分の母親の思いももちろんあるのだろうな。

問題は、自分が娘としてそれを知りたいと思っているのかいないのか、自分でもわからない点だ。

親になったこともないから、このまま永遠に謎のままでいいような気もするしな…。

それはさておき

娘がお見合い相手の男性に送ってもらって、彼女の家の前の葉桜を見上げたときの回想シーンは、

目の前にない情景や、いつかどこかにあったかもしれない時間が鮮やかに開いて、そこに身を置く喜びがありました。

劇場でしか開かない入口。

演劇は良いですねえ。

(編)

 

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