せっせと読んでいる韓国文学から、読むのは初となるクォン・ヨソンの『まだまだという言葉』。

※金原ひとみさんによる書評はこちら

八つの短編集で、中でも「アジの味」を読んでいるときに

「どんな方法でもいいから自分の感じや考えを自分に伝えたいのに、それができないと、感覚とか思考自体もその場で窒息してしまいそうだったんだ」

「他人に向けた言葉はどうにかあきらめがついても、自分への言葉は絶対にあきらめがつかないんだ」

と男性が話す箇所があって、激しく頷きました。

自分にとってこのブログは100%自分に伝えるためにあって、もちろん他の人にも読まれはするのですが、それはあくまでおまけという感じで。

この場がないと、本気でだめかも…とは思うなあ。多分このブログの一番の読者も自分だと思います。すぐ忘れるから、新鮮に読み返すこと多いもんな。

ちなみにクォン・ヨソン、

黒あんずさん監修の『韓国文学ガイドブック』でも紹介されていて、『春の宵』と『レモン』も読んでみたいと思いつつ。

今はハン・ガン『菜食主義者』を読んでいるところです。これもまたすごい一冊だ…。

(編)

 

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