観た映画。

片山慎三監督『さがす』@アマプラ

この監督の作品は観るの初めて。連続殺人犯の言う「本当に死にたいと思っていた人なんていなかったよ」が重い。最後の卓球シーン、良かったなあ。

せっかくなので、本監督の長編デビュー作『岬の兄弟』も。

これは、何か一つ感想を言うのにも「自分の上から目線」を意識してしまって、そういう意味ですごくパンチ力のある作品でした。

性的行為も、働いてお金を得ることも、着飾ることも、全て「どんな人にも平等に与えられて当然の行為である」という当たり前のことを思い出すためにも。

そして「僕なら結婚すると思ったの?」という質問も鋭いけれど、そこで兄が「思ったよ」と正直に答えるところも好きだ。なんという剥き出し感。

この流れで、リストに入れていたイ・チャンドン監督『オアシス』。

『ペパーミント・キャンディー』で衝撃を受けたイ・チャンドン監督、の、『ペパーミント〜』の次に製作された作品。主演俳優も前作と同じ組み合わせ。

20年前とはいえ、障害者を取り巻く社会の冷たさと偏見がしんどい。障害を持つ妹名義で申し込んだ公営住宅に、妹は住まわせず自分たちだけで暮らす兄夫婦とか。

でも自分もあまりにも接点が少なすぎて(というかほぼなくて)、実際に自分がどう接することができるのかはボンヤリしているなあ。

そんなことを思いながら、見つけたこのレビューにグッときました。「障害者」としてではなく、「一人の人間」として見つめる目を、私は持たなければならない。

観て良かったな。

(編)

 

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