豊田市から移動して、15時半頃から名古屋市美術館の展示を。
藤井光《無情》
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左端のモノクロフィルムは、1940年代前半に制作された映像で、国立台湾歴史博物館に収蔵されている歴史資料だそうです。毒山凡太郎さんの作品を見ても思うけど、来年は台湾も行きたいなあ。歴史博物館も。
台湾の人々を「日本人化」する目的で台湾内に複数設置された「国民道場」の様子を、愛知県内に暮らす若い外国人が再演したのが右の映像で。
国民道場はなくなったけれども、今でも精神的なレベルで同じことが、日本に暮らす外国人に対して行われていると言えるんじゃないのかなー。固定化した「日本人像」みたいなものなんて、もういい加減アップデートしていいし、どんな人だって日本に住んでりゃ日本人、みたいな感覚の方が、「こうあるべき」がなくなって全ての人に恩恵がある気がするんだけどな。
続いてモニカ・メイヤー
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若い頃、他者を軽んじることで自分にパワーがあるような錯覚をしていた私は、一歩間違えればひどい加害者側に立っていた気もするし、同時に弱者側としてヒヤッとする場面にも遭遇しているわけですが、今は精神的・身体的に身を守る術を得て、運と人にも恵まれて、小さなしょーもない「それってどーなの」レベルのことぐらいしかないけれども。
性暴力に限らず、あらゆる暴力や差別の場面で、加害者側が守られて、被害を被るのは(文字通り)いつも被害者ばかりって状況、おかしいですよね。なぜ被害者側がそれまでの生活を捨てたり、自衛することを常に求められるのか。これは本当に不思議です。
ちなみに、隣に展示してあった桝本佳子さんの作品、好きだったなー。
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あと名古屋市美術館の展示の中で、自分的に一番グッときたのはカタリーナ・ズィディエーラー《Shoum》
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英語のわからないセルビア人のおじさん二人が、Tears for Fearsによる1984年のヒット曲「Shout」を聴いて歌詞を書いていく空耳的な作品で、最後にその空耳バージョンの歌詞で歌ってくれるのがチャーミング。
異国の地で外国語に晒されたときの、いろんな勘違いや、切迫した状況の場合はその悲哀とか、それでも一生懸命に耳を傾けて聞こうとする切実さとか、正しくなくても「あーわかるわかる、近い近い」って想像力を駆使して伝え合うとか、人のコミュニケーション力のポジティブな面に思いを馳せることのできる作品。
途中おじさんが「Damm English!(英語って難しいな!)」って呟くのですが、フランス語学習で同じような困難さを日々痛感している自分も「Damm French!」って共感しちゃうな。はははー
あとアレハンドロ・ホドロフスキーと画家パスカル・モンタンドン=ホドロフスキーの共同制作のインスタレーションで流れてた、セラピー療法「サイコマジック」の映像とか。
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へー。
閉館後は、のんびり歩いてお宿のある円頓寺エリアの方へ向かって、四間道を散策。
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商店街ではデイリーライブが開催されてました。
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この日はテト・ペッテンソンというバンド。

良い夜や。
で、
2日目終了。
3日目に続きまーす。
(編)

 

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