SCARTSで、川上りえ個展『Landscape Will 2019』を見てきました。
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この展示、素晴らしかったです。
りえさんの作品は、2017年に見た、鉄であることを忘れてしまう紙のような作品とか、
2016年に見た「鉄を重力から解放する」という言葉がふさわしい浮遊感のある作品とか、2014年に見た細胞のような世界で遊べるインスタレーションとか、とにかくファンなのですが
今回の展示はこれまで以上にワナワナしました。(←この表現)
鉄なのに、気泡のように上空へ立ち上がっている動きを感じさせたり、立つ位置によっては包まれるような温かみを感じたり。
そうそう、気泡のように感じた(=水を感じた)、というところに、
数十億年前、海水に溶け込んでいた鉄が酸素と結びついて酸化鉄となり海底に沈殿(鉄鉱石)したのだ、という事実がリンクして、
見たときには全くそんな知識は思い浮かばなかったのに、自然とそんな途方もない時間を遡るような、想像力の旅をしていたのかもしれないなー、と。
それで、あんなに理由もわからずワナワナしたのかもしれません。
なんてことを後からぼんやり。
りえさんが「海岸にこれを持っていって写真を撮りたい」と言っていて、それはもうぜひ撮ってほしいと思いました。
展示、31日までです。おすすめ!
(編)

 

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