3日目は茨城県北芸術祭2016へ。
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↑妹島和世さんがデザインを監修した日立駅。ダニエル・ビュレンの展示会場にもなっていて、カラフル仕様でした。
今回1日しか滞在できなかったので旅行会社のバスツアーなるものを初利用してみたのですが、地元の方や県内の人が多数で、県外組はむしろ少数で。
ツアーだと自分のペースで作品は見れないけれど、普段話す機会のない人たちの作品への反応とか、ツアーのバランスみたいなものがわかったのは収穫。
複数の作品が展示されている会場で、作品鑑賞時間が15分でそのあとのレストランでのコースランチが1時間という時間配分とか、社会勉強になるなあ。
(自分が申し込んだときのスケジュールではお昼は「お弁当」という記述になっていて、コースランチのことは当日まで知らなかったので、「もし可能なら、作品を見る時間を多く取れるお弁当にしたいです」と申し出たら、お弁当にしてもらえた。)
ということはさておき、
御岩神社は場所そのものが素晴らしかったけど、森山茜さんの作品も素敵でした。
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やっぱり来年は山伏体験とかしてみたい…
あと鯨ヶ丘地区の原高史さんの作品とか
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(ピンクの紙には、こんな感じ↓でその家や店の人の言葉が載っている)
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家族について、この地区について、のそれぞれの言葉には、味わいがあって良かったです。
あと深澤孝史さんの作品、キャプションに「歴史の縦軸を見直す」という一文を見つけて、あーなるほどなーと。
権力者がつくる歴史じゃなくて、地べたからの歴史をつくるというか。
(「つくる」というより、陽を当てる、発掘すると言った方が近いかもしれない。)
札幌国際芸術祭2014では「開開拓」という言葉でおぼろげに試行されようとしていたものが、今回のプロジェクトでとてもクリアに見えたというか。
あるいは
地べたからの歴史をつくる!と言っても、札幌は地べた主導で始まった街じゃないから、地べた力(=今回のプロジェクトで言うなら佐竹力)が弱いのかもしれないな。
開拓以来脈々とそこに根を張っている家なら何かしらの地べた力がある気もしますが、土地との結びつきも弱い都市っ子が大多数を占めるところでは、深澤さんがやろうとしていることを実現するのは厳しいのかもなー。どうだろう?
でもそういう意味では、今のハルニレプロジェクトとか、ハルニレという「開拓以前からそこに存在する樹木の視点」から歴史を新たに紡ごうとしていて、地べた力がある気がする。
そして、そういう例は自分が知らないだけで、他にもまだあるのかも。
この日は最後に日立シビックセンターの天球劇場で3作家による作品上映があり、以前、新千歳空港国際アニメーション映画祭2014のコンペプログラムで見て印象に残っていた榊原澄人さんの作品《SOLITARIUM》を見れたのも嬉しかったです。
(と思っていたら翌日その国際アニメーション映画祭で《SOLITARIUM》を再び見ることになったのですが。それについてはまた後ほど。)
ちなみにこの日のお宿は普通にホテル泊。こういう広範囲で展開する芸術祭って、いい感じのゲストハウスがあるかないかで連泊事情が変わってくるので、
次回開催時にはその辺が増えているといいなあ。次回は3泊くらいしてのんびり回りたい。
(編)
 
 

 

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