今日は午後からシアターキノで『ザ・トライブ』を。

登場人物すべてがろうあ者で、全篇手話のみによって構成された本作。台詞や音楽、字幕も吹き替えも一切なし。
女性からすると結構パンチの強いシーンを挟みつつ、最後に慄いたのは、彼らが「むき出しの存在」であることをまざまざと感じたから。
耳も聞こえ目も見える私は、その分現実社会から自身を防御できているのだけど、
映画に出てくる彼らの場合、どんなに暴力的であっても「見えていなければ」、その時点で自身の命を世界に対してむき出しにしているわけで。
沈黙の世界を生きていた、その一瞬あとに、突然死が訪れることの恐ろしさというか…いやはや。
私は相当凶暴な音を聞いたけど、彼らにはあれが聞こえてないんだもんなー。ふー。
こういう恐ろしさは、『アクト・オブ・キリング』(←続編が夏に公開!)を見たとき以来かも。あれだって、人の命がむき出しになることの恐ろしさをまざまざと感じる映画だったもんな。
映画を見にいくのは地味にずいぶん久しぶりで、ようやっとキノの会員手続きもできたので良かったです。
ここにきて少し心に余裕が出てきた(編)
 

 

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