CAI02で開催中の写真展『写真 重力と虹』
到着早々、大きく目に飛び込んでくるのが藤倉翼さんの作品。
札幌というまちの「祝祭的な記憶」が、圧倒的な大きさで目の前に。あんなに大勢の人たちが集まって喜びを共有している瞬間って、そうないですよね。
とてもハッピーだけど、眺めているうちにどこかノスタルジックな雰囲気も帯びてくるのは、やはり「過ぎ去った瞬間」に想いを馳せざるを得ない題材だからでしょうか。
あの大きさだから伝わってくるものもありますので、これはぜひ多くの人に見てほしい。
メタ佐藤さんは、枯れた木の作品が素晴らしかったです。それを入れた日焼け跡の残る額縁が、また過ぎた時間を感じさせる佇まいで。
渋いです。超クールです。しびれました。
炎の写真も地味に格好良くて好きですけど、いやでもやっぱり、額縁も含めてのあの作品かな。
そして、自分の中で勝手に「北川ブルー」と呼んでいる、北川陽稔さんのあの色合い!何でも、陽が沈みきる直前の時間帯に、シャッタースピードを30分くらいかけて撮影しているそうで。(確か)
北川さんの写真って、なぜか映像を感じさせるものがあるなと思っていたのですけど、
それは、その一枚の写真が、陽が沈みゆく30分間の時間の経過を内包しているからかもしれません。
素敵。
というわけで、とても見応えのある写真展ですので、ぜひ見に行ってみてください。自分も、期間中もう一度ゆっくり見に行こうと思います。
2/9(土)までで、日曜は定休日なのでご注意を。
(編)

 

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