行ってまいりました、夕張清水沢アートプロジェクト
上遠野さんの愉快なマイクパフォーマンス(参加者の紹介)からスタートです。

最初は、北炭清水沢鉱事務所へ。

二階建てにも関わらず、階段部分に鉄の梁がむき出しであるという、頑丈な造り。
入口上のコンクリートには、横一列に並ぶ植物も。かわいいじゃないか。

そして、上遠野さんお勧めの撮影ポイント、清水沢ダム・水力発電所へ。

横を観ると

北炭清水沢火力発電所と、その左にズリ山。
一地域に、水力発電と火力発電の二つがあるってすごい。しかもそれを、一企業(北海道炭鉱鉄道会社=北炭)がやってしまうのですから、何ともはや。
高まる期待とともに、今回の展示場所である火力発電所へ向かいます。

↑こちらは、カクレボンさんによる『還り道』という作品。
上遠野さんの『スーパー地蔵』も拝みつつ

到着。

しびれる外観。ちなみにこちら、1926(大正15)年に完成した国内有数の発電所で、遠くは幌内・歌志内まで送電していたそうな。
来て良かった・・・と思わせる、この佇まい。どうですかどうですか。

こういうのを観ると、テンションが上がる自分。

在りし日の、この辺一帯の写真もありました。

こちらは、kensyoさんの作品。ステキ。

ぼんやりと女性が写っているの、わかります?
それにしても、昔の工場というものは、いちいち細かいところが胸をくすぐるのでございます。

発電所の階段なのに、『サンタフェ』的なこのあしらい。ニクイですね。
この階段を上った二階が展示のメイン会場です(観に行ってからのお楽しみということで、ひとまず置いておきます)。
二階からさらに急な階段を上った先にある↓、上遠野さんの作品が素晴らしいので、ぜひ観てほしいなあ。

雨上がりだったので、尚更良かったです。
元からあったという、この上着とか

「どんな作品も太刀打ちできないので」そのままにしてある、この部屋とか。

引き出しの中には、たくさんの折り鶴が入っていたのです。

折り鶴が作品なのかと思ったら、本当にこのお部屋、一切手を加えていないのですって。
もう、一番過去に想いを馳せた瞬間がここでしたね。何とも言い表せないものが、頭を駆け巡りました。
会場には、私たちバスツアー参加者以外にも、地元の方と思われる人が何人か。
おじいちゃんが孫を連れてきていたのも、ぐっと来たなあ。

きっと昔ここで働いていた方なのでしょうね。
最後はズリ山にも登りましたよ。

頂上にも作品があり、そこからの眺めもとても良いです。10分くらいで登れますので、余力がありましたら。
このあたりでさすがに疲労困憊し、バスに乗った瞬間眠気が・・・
ガイドをしてくださった学生の皆様、そして炭鉱の記憶推進事業団の皆様、本当にありがとうございました。

夕張清水沢アートプロジェクトは、10/16(日)までの土日祝のみ。
10/8(土)には札幌発着のバスツアーもあり。10/15(土)は現地集合ですけど、元炭鉱マンの方と辿るまち歩きツアーもあります。(詳細はHPからどうぞ)
※もちろん会期中は、ツアー以外でも自由に見学可能。
北海道(特に札幌)にいると、過去とのつながりが何となく希薄になりがちですが(それは私だけ?)、少し目を向けると扉はたくさんあるのであります。
私たちの現在も未来も、過去からの一つながりの時間の上にあるものですから、現在を大事にするなら、やっぱり過去に目を向けることもたまには必要なのかもしれません。
ドライブがてらに、ぜひ。
(編)

 

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