10/6(土)〜10/8(月祝)にオノベカで公演を行う「さんぴん」
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(↑札幌公演は右端のビジュアルです。宣伝美術、秀逸!)
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さんぴんは、写真右から板橋駿谷(ロロ)、北尾亘(Baobab)、福原冠(範宙遊泳)、永島敬三(柿喰う客)の4人のダンサー、俳優によって結成された「2015年型旅芸人チーム」。
個人的に
ダンサーの北尾さんは2014年のHDP公演『新たなる挑戦』シリーズのゲストとして踊りを見て以来注目していて、出演されてた木ノ下歌舞伎『黒塚』(2015年の再演版)とか、彼が主宰するBaobabの作品を2017年のTPAMで拝見しており、
福原さんは、2015年の範宙遊泳の札幌公演で後半発表された『楽しい時間』が素晴らしくて(あと『黒塚』にも出演されてた)
ちょうどそうやって二人に注目していた時期に「さんぴん」結成のニュースを見たので、以来ずっと見る機会を伺っていたのでした。
(ちなみに、ロロはいつ高シリーズの『いつだって窓際であたしたち』を見に行ったけど、それには板橋さんは出てたかなあ、思い出せん。柿喰う客の作品も今度見てみたい。)

前置きが長くなりましたが、そんな「さんぴん」の待望の札幌公演!
なのに!
自分はちょうどその3連休にKYOTO EXPERIMENTを見に行ってて札幌不在という、悲しいすれ違い…涙。
なので!
図々しく稽古見学に行ってきたのでした。わーい。(それもこれも、火曜日に弦巻さんが彼らを招いた演技講座を公開にしてくれたおかげです。感謝感謝。)
ちなみに、さんぴんの制作スタイルは「土地をテーマにメンバー自らフィールドワーク、インタビューをし、作品を立ち上げる」というもので、
今回の札幌の上演作品でも、東京在住の札幌出身者も含めて20人くらいの人に「食と味の思い出」についてインタビューを敢行したそうな。
私は前半しか見学できませんでしたが、大通公園やオータムフェストで突撃インタビューを行った時のエピソードで構成されたシーンもあり、そこだけでもすでにすごく良かったなあ。
ほら、普段、知らない人の「食と味の思い出」とか、聞く機会なんてないし。
でも、この街で暮らしている人の言葉が彼らを通してそこに現れると、「同じ土地で暮らしていないと共感できないこと」「同じ土地で暮らしているのに全く違うこと」が連続していて、ささやかな内容なのだけどとても面白い。
彼らが実際に出会って話を聞いた人たち、札幌という同じ街で人生を送りつつも、お互い知らないままに終わるであろう「誰か」のつかの間の断片を、演劇を通じて受け取る時間っていうのは、なかなかに尊いものだなあと思ったのでした。
岸政彦さんの『断片的なものの社会学』とか好きな人にも、めっちゃおすすめ。
そして、今日の稽古のちょっとした瞬間を見るに、身体や音楽、言葉のリズム(講談シーンとか)を駆使して、本番はかなりグルーヴ感が出てくるのではないかと予想。
あーーーーー本番が見たかったようようようよう。
自分が見ることのできたどのシーンも笑ったけど、特に板橋さん演じる女子高生と、オノベカに出現するエスカレーターが最高でした。
あと地味に演出の過程で発せられてた「ゴルゴ13のように見てる方がいいの?」というやり取りも、「取材時、そういう風にチャンスをうかがってたのか…」と想像して笑えました。
これ、ナンノコッチャ?ってなりますでしょ?
きっとこの辺のインタビュー時のエピソードとか、アフタートークで話してくれると思うんですよ。(と勝手に言う。)
全ステージ、終演後にアフタートークがありますので、今日私が稽古見学で味わった楽しさを、ぜひアフタートークで体験してください。あ、ちなみに上演時間は、今日聞いたところでは70分くらいを予定しているみたいです。最終的に何分になるかはわかりませんが。
オノベカのあのスペースだとあっという間に席がなくなりそうなので、予約はお早めに!現段階で程よく埋まってきてるそうですよ。
詳細はこちら↓↓ 超おすすめ!ダンサーの方も、北尾さんの動きを間近で見るチャンスなのでお見逃しなく!

『NEW HERO〜札幌、旅の始まり コクの深まり〜』
2018年10月6日(土)〜8日(祝・月)

10月6日(土) 17:00/7日(日)14:00/8日(祝・月)14:00
*受付開始・開場は開演の30分前 *全ステージ終演後アフタートークあり
よりⓘどこ オノベカ

〒064-0811 札幌市中央区南11条西7丁目3-18

<チケット>
一般:2,500円 U-25:2,000円 高校生以下:1,000円 (当日券各500円増)

◎ご予約 https://www.quartet-online.net/ticket/sanpin_hokkaido

稽古見学の帰りは、ついこの曲を口ずさんでしまった。

(編)

 
 

 

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