札幌市国際芸術祭の公募プロジェクトでもある、札幌座&こぐま座『中島公園百物語』
斎藤歩さんと沢則之さんによる作・演出で、先週末お披露目。
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何の前情報もなく足を運んでみたのですが、これ、めっちゃ良かったのです。
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台風で切り倒されることになった古木の妖怪を中心に、今はなくなってしまったものが妖怪となって登場する本作。
左の丸いスクリーンに中島公園の昔の写真が次々と映し出されると、広場に集まった老若男女から「そうだったんだ〜」とか「懐かしいよね〜」という声が上がります。
「中島公園」という場所を切り口に、今ここにいる自分たちと、この街に生きてきた人たちの営みを接続するような時間で、それをこの場に集まった全ての老若男女が平等に体験している、ということに思わず涙腺が緩みそうに。
札幌というスクラップ&ビルドばかりの街に暮らす人たちにとって、こんな時間を共に持つって、本当に貴重なことのように感じます。
そして、単に街の記憶、的なことにとどまるのではなく
子供の絵本が本質的であるように、
30分の中に人間の良いところも愚かさもさりげなく描かれ、さらに、そんな中で子供が「希望」であったことを物語る、日本初の公立児童会館「中島児童会館」や日本初の公立人形劇専門劇場「こぐま座」の開館!
※この時に、会館を覆っていた白幕が払われ、「おお!」となった。
最後には、妖怪キッズ「貯木」(だったかな?)たちから、新しい木の芽が芽吹くという生命讃歌!
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泣ける。
こぐま座ややまびこ座の存在が象徴する、札幌という街の「子供たちへの眼差し」がよく現れた、素晴らしい作品だったのでした。※もう少しこの辺について知りたい方は、このインタビューがおすすめです。
これをね、たくさんの親子が見る、っていうのがね、もう、札幌っていい街だなあ〜。
記録動画がyoutubeに載っていたので、こちらにも。

あとはー
札幌座とこぐま座の協働も、今後が楽しみな動きであります。
『中島公園百物語』もレパートリー作品として、またいつかパワーアップして再お披露目してほしいですねえ。
こぐま座、やまびこ座は、マジ札幌の宝です。
(編)

 

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