3日目の午後はiaku『Walk in closet』を吉祥寺シアターで。
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息子が同性愛者かもしれないと思い始めた母親と、その周囲の人たち、と息子、とその周囲の人たち
が、
災害をきっかけに居間に集合。同性愛への偏見やとまどいが徐々に噴出していく、というお話。
iaku横山さんの脚本は、以前札幌公演もしてくれた『人の気も知らないで』で、漠然と描かれがちな人の考え方や立場の違いを、びっくりするくらいの内角で突いてくるところがいいなと。
それと比べると、本作はちょっとぼんやりしていたというか…いやでも、日本の家族は、ああいうぼんやりしたコミュニケーションを取るものなのかな?
私はそういった「遠回しに自分の情を押し付けてくる」コミュニケーションが苦手で、そういうのはすぐ壊したくなってしまうのだけど、(で、実際にぴしゃっと断ち切ってしまうのだけど)
感想としては、「え、今でもこんな感じなの?(今でもこういう描き方をするの?)」というのが正直な所であります。
でも、
「分からへん。私はマーくんの何を知りたいのか、知ったらええか、分からへん。」という母親の言葉には、
なんだかぐっときたなあ。
その人のことを知りたいという欲望の元には、「自分が思い描くような人であってほしい」という願望があるのだと思うのだけど、
すでに愛してしまっている人(この場合だと自分の子ども)が、自分の願望から外れるかもしれないと予感してしまったときのとまどいが表れてて。
やっぱり
相手の全てを受け入れる覚悟がないと、「あなたのことを知りたい」なんて、とてもじゃないけど言えない。
だから、「ああ、この人のことをもっと知りたい」と思うこと自体が、自分にとってはすごく得難いというか、そういう感情そのものに驚きを感じてしまうのだなあ。(と、思わず我が身を振り返ってしまった…)
余談ですが
 
この日はたまたま時間堂のセリさんも観に来ていらして、久々にお話できたことも嬉しかったです。(昨年の時間堂札幌公演についてのブログはこちら
ふー。
で、夜の公演へと続きます。
(編)
 

 

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