昨日はシアターZOOで劇団テアトロ・ゴドー『ハイイェン 〜ベトナムから来た花嫁〜』を。
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札幌市の姉妹都市、韓国・大田(テジョン)の劇団です。
劇場で配布された観劇ポイントには
(韓国は)「2000年以降、農村、漁村、工場地域を中心に国際結婚を通じたベトナム・中国(朝鮮族)・モンゴル・カンボジア・ウズベキスタン・キリギスタンなどの女性移民者が急増しはじめ、国際結婚紹介所というビジネスも盛んになりました。(略)しかし、誰もが幸せとは限りません。夫や姑の暴力、文化の違い、差別や偏見、反対に滞在資格とお金がほしくて嫁ぎ、着くとすぐに失踪し、酒場や風俗で働く女性もいます。」という背景が。
舞台をブラインドで区切って、あとは椅子二つというシンプルなつくり。日本語字幕での上演で細かな部分が省略されていたせいもあって、最初は結構素朴な印象を受けたのだけど、
なんのなんの、投げかけるものはズッシリと重く、唸りました。
どんな出会い方の結婚でも他人のことだし別にいいじゃんって思うけど、個々人の事情(貧困)ゆえのその後の身の振り方(性搾取含む)にまで話が及ぶと、自分の考えや立場が一気にグレーゾーンに突入してしまうんだよな…
ふー。
あとは、主人公が妻を見つけてもらえず打ちひしがれたときに、バックに「人知れぬ涙」が流れてぐっときました。

(でもこの曲を聴いて真っ先に思い出すのは、こちらの動画ですけども)

そういえば!
開演前に自分の隣と後ろで咳を盛大に延々としていた男性二人。
物語で新型インフルエンザを扱っていただけに、「仕込みっぽいなー」とは思いつつ、「もし仕込みじゃなかったらどうしよう…」という一抹の不安が。
自分は「常識」とか「人の迷惑になる」みたいな言葉が好きじゃないのに、こういうときはつい頭に浮かんでしまうの、修行が足りないなあ。
まあ、結局仕込みというか、男性二人は役者さんだったのですけども。
※上を補足すると、劇場内で咳を延々としている人がいたとして、「ほかのお客さんの迷惑になるから、そういうときは観劇を控えるのが常識でしょ」とは言いたくないのです。そういう人に対しては「大人数が集まるのだから、そういうこともあるものだ」と自分としては思いたい。
そしてほどよく諦めたい。
いやーでも、あれはホント仕込みでよかったです…。(←)
(編)
 

 

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