昨日は札幌演劇シーズン2015 夏の、イレブンナインプレゼンツdEBoo#1 『12人の怒れる男』を見にコンカリーニョへ。
初演時の道内実力派キャストに加え、北九州から有門正太郎さん(飛ぶ劇場の看板俳優で、自身でも有門プレゼンツを手掛ける)、名古屋からオイスターズの平塚直隆さん(2014年CoRich舞台芸術まつり!の俳優賞を始め、数々の戯曲賞、演出賞も受賞)が参加。
配役もところどころ変わっての再演です。

画像引用元 http://eleven9.jp/12nin_2015/

画像引用元 http://eleven9.jp/12nin_2015/


1番、4番、8番、9番、10番、12番は初演に引き続き。(自分的に、8番をできる人は久保さん以外にもう考えられない…)
初演に比べて感情的な物言いが増えた気がするのだけど、2時間があっという間に感じられたのは、その感情の渦に巻き込まれたからかな。
初演は抑え気味にやり取りされる言葉をじっくりこちらも吟味しただけに、議論のゴールの見えなさにイラッとしたりして、2時間はきっかり2時間という体感だったんですよね。(←悪い意味では全くない)
感情が前面に出てくることで、陪審員がより人間味(=演じる役者さんの個性と不可分の)を持って見えてきたことが面白かったです。
なんか…本来笑う場面じゃないのだけど、つい吹き出してしまう箇所がいくつかあったもんな。(これは、葬儀とかでつい笑ってしまう、人のちょっとした滑稽さと似てる)
一人一人に興味がわくというか、どの陪審員を主人公にしてもスピンオフ作品がつくれそうな感じ。いやー、これはどの陪審員も見てみたいですね。
ちなみに、新しく得た魅力がある代わりに、失われたなあと感じる部分もあり。
声を荒げるシーンが続くとどうしても平坦に感じてしまったり、10番が差別発言を激しく叫ぶほど、彼が無罪と言うときの心変わりに「?」がついたり、とか。
とはいえ、
二度目の観劇ということで自分なりの深堀り視点で作品と向かい合ったときに、新たな発見の方が多い時間でありました。
これは、再再演をやってもいいんじゃないかな。
と、軽く言う。(すみません)
イレブンナインは11月に3年ぶりの新作本公演もあるみたいですよ。
今年の札幌劇場祭は注目どころが多いですねえ。
(編)
 
 
 
 

 

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