昨日はiaku『人の気も知らないで』をオノベカで。
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漠然と描かれがちな人の考え方や立場の違いを、びっくりするくらいの内角で突いてくる台詞にしびれました。
「決して交わらないであろう考え方の違い」みたいなところ、結構なあなあにされがちなのですけど、きちんと書いてたもんなー。
ココロが「私は私の筋を通す」みたいなことを言っていましたが、交わらないままに、でも「相手はなぜそう考えるのか」ということを少し理解する最後に、コミュニケーションの希望を感じました。
55分という短い上演時間でしたが、あの議論シーンを見れただけで相当満足度高い感じです。
もう1つ、本作を眺めながら、「傷を負った人は、負っていない人に比べて、より想像できるのか?より正しいことを言えるのか?」ということを改めて考えつつ。
思ったのは、傷を負っていない人の想像力が力になることもあるかもしれないし、傷を負っているからこそ思い至る部分もあるかもしれない、ということでしょうか。
つまり、物事には両方必要で、どちらかが必ずいつでも正しいというわけではない、ということ。
主宰の劇作家・演出家の横山拓也さん、私、かなりファンになりました。今度は『エダニク』も札幌に持ってきてほしいなあ。
次は例えばシアターZOOとかで、より多くの人に見てほしいと思ったユニットでした。
(編)

 

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