ここ数日読んでいた『はじまりの対話 PortB「国民投票プロジェクト」』。

PortBの演劇作品『Referendum -国民投票プロジェクト』は、
キャラバンカー内での東京と福島の中学生へのインタビュー映像上映と、ゲストを招いたフォーラム
を、軸にした作品で、昨年のフェスティバル/トーキョーで約一カ月間にわたり、東京都内および横浜市、福島県を巡回したそうな。
本書には、フォーラムで交わされた対話、それぞれの巡回先で書かれたトラベローグ、そしてキャラバンカー巡回の記録が掲載。
何より、多彩なゲスト陣(上のリンク先の著者のところをご覧ください)とPortB代表の高山さんとの対話は、震災以降(それまでも含め)の社会のこと、政治のこと、表現のこと、言葉のこと…などを考えるうえで、実に示唆に富んでおりました。
いろいろな視点(ゲストによって意見が分かれることも)があって、とても良かった。
ポストドラマ演劇』(←まだ読んでいる途中)の著者であるハンス=ティース・レーマンさんもゲストの一人だったのですが、『ポストドラマ演劇』といい、本書での発言といい、とにかく彼の言葉には脳の別の扉が開く思いをさせられっぱなしで。
「演劇自体を問題にしないような演劇は、演劇以外のことも問題にすることはできないし、社会に対して発信することもできないと考えます」
とか
「私たちは何を知らないのか、何を疑ってしまうかということに直面できるのが、演劇の可能性なのです」
とか
「芸術の唯一の効果というのは(略)つまり、わたしたちがそう簡単には決断できないことを知ることかもしれません」
とか、
いや、もうほぼ全てマーカーで線を引きたくなるくらい、ビシバシきました。
とてもお勧めの一冊です。
(『ポストドラマ演劇』も素晴らしいですよ)
(編)

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA