昨日は、YAMASHITA SUMITO+59×イレブンナイン『La La Land ララランド』を。
生と死とか、夢と現実とか、その辺の境界を行ったり来たりするのは、FICTION作品からも感じていたことなのだけど、
前作『エンギデモナイ』からモヤモヤッと気配を感じつつ、昨日初めて、
一瞬現れた現実と虚構の境界、○○さんという名前の役者さんが誰でもない何かになっていく、その中間の現れに「おお!」と興奮しました。(そのときは、ほのかに不安も感じた)
補足すると、○○という名前の人(現実)→(★「誰でもない何か」)→「誰でもない何か」を演じている人(虚構)
とあって、大抵は現実と虚構を一足飛びに行ったり来たりするのだけど、昨日はその中間部分(★マーク)のように感じた瞬間があったということで。
現実と虚構の境界の探り方って、現実空間(劇場外の街中とか)に虚構を持ち込んだりとか、方法としていろいろな試みがなされているのかなーと思うのだけど、
ああやって徐々に移行していくのは、私は初めてで。
今回、何であの中間が現れたんだろう?
「神の声」的な存在によって、「個」が剥ぎ取られていったからかな?
一旦虚構に入ってしまえば、むしろ安心して見ていられるもので、そこでの生と死とか、夢と現実とか、今いる空間の一枚薄皮を隔てた向こう側(←うまく言えない…)的な混じり具合は、単純に楽しかったです。
衣装制作も含めて、イレブン☆ナインという基礎体力の高い劇団だからこその多様なイメージ展開。
実に目に楽しい。
バランキ(だったかな?)の婚礼シーンとか、ハマグリについて語るシーンの唐突な幕切れとか、ゾクゾクしました。
いやー、でもやっぱり、本作は自分を不安にさせるあの中間だな。
いやはや。
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