昨日は、さっぽろ人形浄瑠璃芝居あしり座の定期公演へ。
あしり座は、札幌市こどもの劇場やまびこ座で主催していた人形浄瑠璃講習会の受講生を中心に、北海道に日本の伝統芸能である人形浄瑠璃を根付かせたいという想いから、1995年に発足。
以来、地道に上演活動を続け、今年はヨーロッパ公演も予定しているそうです。
師匠は、八王子車人形西川古柳座 五代目家元の西川古柳さんとな。
さて。
演目は、『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』と『傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段』。私は、初めての人形浄瑠璃体験でございます。
『本朝廿四孝 奥庭狐火の段』では、八重垣姫が兜をかかげて激しく駆け巡るシーンが印象的。
姫の激しさがにじみ出るようなステップと、これまた激しい三味線、から生まれる独特なグルーブが、超格好良い。
本作、機会があったらまた見てみたいものであります。
お次は『傾城阿波の鳴門 十郎兵衛住家の段』。
これはもう、人形遣いのテクニカルな部分で「おお」と。三人遣いでああいう所作ができるって、すごいですよねえ。
誤って娘を殺してしまった十郎兵衛が「コリヤ、こらへてくれよ女房」なんてケロリと(いや、ケロリとはしていないのかもしれないですけど)言っちゃうあたりに、すっとぼけた魅力を勝手に感じたのですが。
追っ手の一人は、十郎兵衛に切られてパカッと頭が真っ二つになっていたし。(ここも地味にウケた)
最後、「娘の死骸は何とした」
「そりや気遣ひござんせぬ、これこの通り」と言って火が上がるのですが、
何だか、そのときのお弓と十郎兵衛の決めポーズも楽しかった。
(…私、楽しみ方ちょっと間違えているかもしれません)
人形浄瑠璃、楽しいな。
大夫の語りは圧巻でしたよ。
本日13時半から最終公演あり。札幌市教育文化会館の小ホールです。(詳細はこちら)
興味を持たれた方は、ぜひ。
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