明日(2日)からシアターZOOで始まる、札幌座『春の夜想曲 〜菖蒲池の団欒』のプレビュー公演を見てまいりました。
「中島公園の菖蒲池にある浮き島に期間限定で出現するホテルの特別室(一日一組限定)」が舞台なのですが、これがまた何とも魅力的な設定で…
以下、札幌にお住まいの方はイメージしてみてください。
パークホテルから菖蒲池の浮き島までは地下道でつながっていて(実はこの島、kitaraとも秘密の地下道でつながっているようで)、
宿泊客は、地下道を通ってお部屋に到着。二つの島のうち、一つは露天風呂仕様で、部屋からお風呂まではボートで(あるいは泳いで)移動。
お部屋食は、チェロ(土田英順さん)とピアノ(伊藤珠貴さん)の生演奏つきとな。なんと贅沢…
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会話の中には、「(スーパーの)シガ」や「新通市場」も出てきたり、近所の劇場としてシアターZOOの名前も出てきたり。
何というか、見ているうちに、自分たちの周りにあるもの(場所とか食材とか)に対してひしひしと愛着がわいてくるというか…「いいまちだなあ」という心持ちに。
地元の人はもちろん、観光でいらした方にぜひ見てほしい作品でありました。これ、札幌スタイルに認定されてもいいのではなかろうか。
客演されている金沢碧さんの雰囲気も素敵です。あの何とも柔らかい声!
本作品、全体的にわくわくするような楽しさにあふれておりますが、自分が一番好きだったのは、金沢さん演じる伯母さんが演奏に聴き入るシーンです。
それまでの人生全てで音楽に向かい合っているような、というか、音楽に自分の人生を見ているような、うまく言えませんが「音楽と一対一」という感じが。
でも音楽にしろ演劇にしろ何にしろ、それに触れるときは、みなそうやってそれぞれが一対一なのですよね。
そういう「一対一の時間」って、とても大事なことなのではないかな、と思った次第です。
『春の夜想曲』、ぜひ見てみてください。(詳細、予約はこちらをどうぞ)
私も、期間中もう一度見に行ってこようと思っています。
(編)

 

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