土曜の最後は、TO OV cafeで秩父前衛派『PYRAMID -破壊の記憶の走馬灯』上映+演奏会。
「場所は埼玉県秩父。この地域の“神の山”である武甲山は地域の民俗信仰上の最も重要な山であり、秩父の象徴と言われている。武甲山は秩父神社の神奈備山(ご神体)でありながらも大企業によって石灰岩が採掘され、2016年今もなお毎日12時30分にダイナマイトで爆破され続け、武甲山の姿はピラミッドと化している。
信仰の対象を爆破するのはテロリストだけかと思っていたが、どうやらそうではないらしい。信仰と産業、秩父の神の山の破壊をキーワードに人類共通の問題を垣間みる。」
これ、
内容はもちろん、音楽と映像の感じがムチャクチャ格好良かったです。
特にしびれたのが、劇中歌われてた「武甲山の雨乞い歌」!!!
格 好 良 す ぎ る…
トークで質問したら、これって「滅びてしまった民謡」なんですって。そのときにもう一つ挙げていたのが、「秩父機織歌」で。
滅びたというのは、例えば雨乞いの歌だと、武甲山の頂上(だったかな?)で雨乞いをしていたのが爆破されてなくなってしまったから、だったかな?
武甲山から採掘された石灰岩で作られたセメントで、霞が関のビル群はできているそうです。笹久保さんの「信仰の対象が山からセメントに変わっていった」という言葉、印象的だったなあ。
あと、映画上映の前に演奏もしてくれたのですが、そのときにアンデス独特の調弦をする曲があって、それは「悪魔の調弦」と呼ばれていると。
なぜ悪魔かというと、南米がスペインによって植民地化されたときに、スペインのものは聖なるもので、土着のものは「悪魔」と呼ばれたそうで。
この辺の「欧米の価値観」至上主義みたいなところも、昨年辺りから興味関心のあるところなので、なるほどなーと思ってしまいました。
長くなってしまいましたが、『PYRAMID -破壊の記憶の走馬灯』、最高だったということで。
映画ラストに流れたこの曲が、本作をよく表しておりますので、気になった方はぜひ聴いてみてください。
笹久保さんの演奏するアンデスの音楽も素敵でしたけど、私は断然、この映画内で演奏されていたような音楽の方が好きだな。
今度はそっち系のライブをぜひ札幌で!(と、言うだけ言う。)
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