先週はCarmen Werner『Tell me』も見てきました。

ちょっとした何気ない動きでも、そこに「意志」を感じるとこんなに目を引くのだなあ、と。ダンサーさんというのは素晴らしいなと、改めて思う公演でした。
Carmenさんの佇まいが、また格好いいんですよねー。
彼女がナイフを肌に当てる仕草にはヒリヒリしたけど、最後の方にチラリと披露した、キャッチーな動きに漂う余裕にしびれました。(彼女みたいな人がああいう動きをすると一瞬で惚れる…し、大抵少ししか見せてくれない!)
また、折に触れ踊りを拝見しているダンサーさんの動きが一層豊かになっているところを目の当たりにすると、本当に人間の身体は追求しがいがあるなあと思うし、
ダンサーさんの進化ぶりを感じることは、やっぱり見続けることでしか得られないご褒美みたいなものだなと、しみじみとした喜びもあったのでした。
急遽決まったらしいアフタートークには、舞踊評論家の乗越たかおさん、出演者の平原慎太郎さん東海林靖志さんCONTEプロデューサーの森嶋拓さんが登場。
乗越さんが公演タイトルの「Tell me」に絡めた感想をおっしゃっていて、自分はあまりタイトルに着目して作品を味わうことってなかったので、「そういう見方も今度加えてみよう」と思いつつ。
アフタートーク終了後のロビーで、やっとご本人にご挨拶できたこともうれしかったです。
ちなみに自分はおいとましたのですが、ロビーではその後パーティーがあり、ピアノパフォーマーのhajimeさんと東海林さんによる即興パフォーマンスがあったそうな。(見てみたかった!)
ということで。
札幌、これから面白いダンス公演が続きます。
1/17(土)には『踊りに行くぜ! vol.5』
1/25(日)は北海道ダンスプロジェクトによる「新たなる挑戦~NEW CHALLENGE Ⅴ~」
こちらは短めのダンス作品を創作・発表し、それをゲストアドバイザー(前述の乗越さんもその一人)の方々がその場で批評するという、観客にとっても興味深い企画です。
(自分は第2回から見ておりますので、過去の様子を知りたい方はこちらからどうぞ。)
2/14(土)-2/15(日)には「HOKKAIDO CONTEMPORARY DANCE EXHIBITION」(北海道・コンテンポラリー・ダンス・エキシビジョン:HCDE)。
HCDEは『ジユウダイ!』でも紹介しようと思っておりますが、自分的にかなり注目しています。
★あ、せっかくなので、この機会にちょっと補足というか振り返りますが、
『Tell me』を主催した瞬project(出演者の平原さん、東海林さんはそのメンバーです)を自分が知ったのは、2011年のことで。(メンバーの高橋慶さんの音楽が好きで、彼の名前を発見して公演に足を運んだ。)
その後、2012年3月に札幌で開催された乗越たかおさんのレクチャーで、ダンス作品をもっと積極的に見てみたいと思うようになり、
でもなかなか札幌でそういった公演はないなーと思っていたところ、2012年7月に瞬project『SEVEN』があり、「こういうのをもっと札幌で見たい!」と思い。
そうしたら同時期にCONTEがオープンし、(その辺の経緯をプロデューサーの森嶋さんが語ったインタビューはこちら。)
2013〜2014年にかけてCONTEや、CONTEメンバーが中心となって立ち上げた北海道コンテンポラリーダンス普及委員会が、面白いダンス公演を次々と手掛け、
そうして今、瞬projectがスペインからCarmen Wernerを招いて『Tell me』のような素晴らしい公演を札幌で開催。
2月には北海道コンテンポラリーダンス普及委員会がHCDEを開催するという、この流れ!(平原さんと東海林さんも作品を発表しますよ)
もう、超・拍手。
自分的に、この4年間ほどの流れが集約したイベントになるのだろうなあ、と、そういう楽しみもあったりします。
なもので、皆様も今のうちからスケジュール帳に書いておいてくださいね。
では!
(編)
 

 

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