凄いドキュメンタリーを見てしまいました。
シアターキノで公開中の『アクト・オブ・キリング

「60年代のインドネシアで密かに行われた100万人規模の大虐殺。その実行者たちは、驚くべきことに、いまも“国民的英雄”として楽しげに暮らしている。映画作家ジョシュア・オッペンハイマーは人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。彼らが嬉々として過去の行為を再現して見せたのをきっかけに、「では、あなたたち自身で、カメラの前で演じてみませんか」と持ちかけてみた。まるで映画スター気取りで、身振り手振りで殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。しかし、その再演は、彼らにある変化をもたらしていく…。」(公式サイトより)
映画制作に参加したある男性が、「秘密の話?ありますよ」と、自らを育ててくれた華僑の継父が無惨に殺されたときのことを、加害者たちの前で話すシーン。
「映画のための情報提供ですよ」と話す彼の表情、そしてその後の暴力的な尋問を受ける役を演じる彼の表情、
もう、人のこんな様子を映した映画って、これまであったかな?きっと、ないのではないかな。
最後、嘔吐する英雄を容赦なく映すカメラも凄かった。
エンドロールが全て流れて、場内の明かりがつくまでの数秒の暗闇が、あんなに重々しく、薄ら寒く感じられたのは初めてです。
昨夜は、ひどい夢まで見てしまいました…
それにしても、加害者の一人が冷静に語る殺人や人権に関する話は、きっと本質を突いているだけに、見る側から力を奪う気がするんだよな。
ということで、本作は13日(金)まで。
いろいろな賞を総ナメにしている本作のインパクトを、ぜひ体感してください。
(編)
 
 

 

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