映画の方のニュースで、読みたいリストに入れていた原作のことを思い出し、早速購入した宮野真生子・磯野真穂『急に具合が悪くなる』

を、昨夜読了。

上のリンク先(晶文社のサイト)から以下、引用します。

もし、あなたが重病に罹り、残り僅かの命言われたら、どのように死と向き合い、人生を歩みますか? もし、あなたが死に向き合う人と出会ったら、あなたはその人と何を語り、どんな関係を築きますか?

がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者が、死と生、別れと出会い、そして出会いを新たな始まりに変えることを巡り、20年の学問キャリアと互いの人生を賭けて交わした20通の往復書簡。

近しい人たちが数年&十数年単位でガンと共存しており、とは言え、彼らもいつか「急に具合が悪くなる」ことと決して無縁ではないことと

死とは直結しないけれど、昨年ほぼ全身の皮膚の状態が悪くなり、そういう身体の状態が自分の感情や思考に与える影響を経験した身として

自分の「いつか」に備えるための一冊と思い、読み始めたのでした。

自分にも真面目で優等生気質なところがあるので、宮野さんの考え方に重なる部分が多く、二人のやりとりにハッとすることが本当に多かったです。

病と薬をめぐるリスクと可能性によって人生がどんどん細分化され、「普通に生きてゆく」可能性がとても小さくなったように感じること。

確率の言葉から逃れることがとても難しいこと。

そうやってがんじがらめになった時に、「なるようになる」の精神で、気持ちに従ってふわっと動いてみること。

民間セクターと専門職セクター、民俗セクターの話。

一人で正しく選択するというプレッシャーを解除することの大切さ。

不運と不幸の違い。自分の人生を自分以外のものにコントロールされることに抗うこと。「わかる必要などない」こと。

役割が固定してしまった時に、会話も固定されてしまうこと。

そうではなく、ダラダラといろんな話をして細かな話題の転換や変化を重ねることで、気づくと何ごとかを受け入れ、すっかり変わってしまっていること。

などなど。

真面目になり過ぎそうなときは、信頼している他者に頼りながら、自分の苦手ないい加減さを取り入れていきたい。

本書の最後の方は抽象度もかなり上がるため、現時点ではうまく捉えきれずに読み終えた部分もあったのだけど、そこは自分が同じような状況になった時のために取っておこうと思います。

それにしても、これが映画になるとどんな感じになるのだろう?映画も観に行かなくてはー。

(編)

 

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