3カ月ぶりの映画館での映画鑑賞は、オリベル・ラシェ監督『シラート』

たまにTLでタイトルを見かけていて妙に気になっていたもので、一典氏を誘って、いざ。

見終わった直後に浮かんだことと言えば、よく見かけた「ネタバレ禁止」に関して、バレるネタはどこに…?というもので。

そして、作品についてどうのこうの言う以前の自分の問題として、日々ニュース等で目にする現実世界の理不尽さや酷さを、映像作品でも見るという行為が、自分には本当にきつくなっていると思いました。

「知る」ための方法は、自分には(きちんと考え抜かれた)文字ベースが合っている。信頼できる記者や論者の書いたものや、信頼できる作家の小説を通して心を寄せていくのが、今の自分には適していると思いました。

もう一つ、これは劇場鑑賞ならではなことなのだけど、作品の音にかなり身体が侵食されて、鑑賞後は体力的にかなり疲れました。もう戦場ものとか、絶対劇場で観れない…。

(少し飛躍して、爆発衝撃波の人体への影響についても、つい調べてしまった。)

昔は全然平気だったものが身体的にダメになるのって、年齢的な衰えの部分もありそうだけど、自然の音だけ耳にするお山での生活も影響しているのかもしれん。

それはさておき、『シラート』で描かれていたことについて、パッと「こういう発見があった」と語れるようなものはあまりないのだけど、その分後追いしがいのある作品で。

どちらかというと批判する文章の方が、視点として自分の興味関心に近しい(異なる宗教や文化的なものへの無理解、傲慢さみたいなこと)ので、自分の作品体験としてもどちらかというとネガティブ寄りの受容だったと言っていいかもなあ。

なのだけど、作品に対するリアクションが引き出されたという点で、良い映画体験でした。

帰りは十年二十年で「青木鐵夫・青木晴美 | 木版画展」(とても素敵な展示で6/28まで)と

TO OV cafe / galleryの「石川亨信 凹版画展  each view, lose focus」(こちらは終了)も改めて。

↑上の2枚が特に好き。

石川さんの作品は、昔よりもこちらが勝手にいろいろ重ねる余白があるような感じがして、何か変化した印象を受けたのだけど

ご本人的にも、こうやって個展としてまとまって見たことで、「ちゃんと変化しているな」と感じられたのだそうな。

個展は自身の現在地を確認するための場でもあるのだなー、という当たり前のようなことを思った次第。

(編)

 

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