日曜日はコンカリーニョで、飛ぶ劇場の『大砲の家族』を。
作・演出の泊さんが教文短編演劇祭の審査員として8月に札幌にいらっしゃったとき、 『ジユウダイ!』で紹介記事を書くために、チラリとお時間をいただきまして。
シアターラボで劇団アトリエのドラマドクターをしてらっしゃったり、彼が講師を務めた戯曲講座から『歯並びのきれいな女の子』(intro)や『茶の間は血まみれ』(11/8〜11コンカリーニョにて上演)が生まれたり。
とにかく泊さん(と飛ぶ劇場)に興味津々だった自分。あれやこれやと質問しまくってしまったのでした。
で、
そのときにアイデンティティの話題になり。
アイデンティティ=自分がよって立つもの、と捉えているのですが
「国とか人種とか、教育あるいは宗教とか、他人がつくったものが自分のアイデンティティになってしまうのですね」みたいなことを口走った記憶が。
「自分」にこだわると、人との「差異」が重要になってくるわけですが、差異があるかどうかも他人が判断するわけで、
私たちは何でもかんでも自分で決めている気になっているし、優劣を感じたり豊かさを求めたりしているけれど、そういった全ても他人が存在するからで、
何だか本作を見た後は、家族も含めて「他者」という存在が、人間に課せられたどうしようもない足かせのように感じられるというか。
だから劇中、爆弾で全てが消え去ったときはとても清々しく、たった1人(多分最終的に1人になったと思う)から始められること、かつそこには現在しかないことの開放感があったのでした。
うーん、今はまだこんなことしか言葉が出てこないのだけど、何かのきっかけでまた違う考えが出てくるような気もします。
そういう類いの作品に出会えるって、ステキなことですね。
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