そして月曜日。
行ってきました、『札幌マッハ 北北東に越境せよ』。
いやー、これ、ホント楽しかったです。笑いっぱなし感心しっぱなし。
選句表はこちらでご覧頂くとして、私が特選に選んだのは
背表紙に波来て返す夜長かな
会場から「ソフトカバーの背表紙が実際に波のようにたゆむ」みたいな話も出ておりましたが、自分が想像したのはハードカバーの本で。
どっしりとしたハードカバーの間で、ページをめくりながら行きつ戻りつしている手や紙の動きを連想しつつ、そこから更に広がって、外見と違って決して見えないけれど、その内側で心が揺れ動いている夜長を想像。
素敵だなー。千野帽子さん作です。
並選は
鉄板のソース焦げゆく恋の秋
秋祭り来て東京の地下の水
秋刀魚食むあの人苦手また七時
バス乗り場からみるバス乗り場暮れの秋
焦がしつつ昔話の秋刀魚かな
夜半過ぎ台風消滅決心鈍る
をチョイス。
逆選は、フロアの逆選トップでもあった
マイクロトマト鼻に入れてふんっ
この句をつくった米光一成さんがフロアの逆選王とか笑った…
そして堀本裕樹さんの挨拶句
殊に愛こめて新蕎麦打つてくれし
殊に（←琴似）愛こめて（←コンカリーニョ）新蕎麦（←堀本さん曰く「北海道の新蕎麦ってとても美味しいんです」）という解説に、会場からわき起こる拍手。
挨拶句って、思った以上にうれしいものですね。
いやはや、素晴らしい5人の話芸を堪能しました。これは毎回完売するのもわかる！
句会、まさしく「言葉（日本語）という膨大なリソースを存分に使って遊ぶ大人のゲーム」でしたよ。
企画された本間恵さんにも感謝感謝。
今年初めに彼女からチラリとお話を聞いていて、そこから（多分）ほとんど一人でコツコツと広報やら準備やらを進めて、もちろん脇は頼れる有志が固め（←ブログに書いてた）、当日はコンカリーニョが満員御礼。すごいなー
本当に素敵なイベントをありがとうございました！
（編）
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