昨夜は、京都の専門劇団 糸あやつり人形劇団みのむしの新作『人魚とわたし』を見に、やまびこ座へ。
糸操りの人形劇を見るのは初だったのですが、沢則行さんから「みのむしは、無茶苦茶人形遣いがうまいよ!多分日本で一番」と聞いていたもので、楽しみにしていたのです。
『人魚とわたし』は大人向けでしたが、その前に、小さな子どもも楽しめる小作品を、3つ披露してくださいました。
(みのむしHPの作品紹介に載っている、『ピエロのエチュード』と『カエルの王子さま』からカエルだけが出演したもの)
ここでワタクシ、口があんぐりと。
糸を介して、あんなに滑らかで豊かな動きができるなんて!!!すごっ!!!
『ピエロのエチュード』で使用した人形は、17本ものナイロン糸で操っているそうで、それを両手で(ときには片手で)駆使するのですが…あの指先の集中力ったら…ホント超絶技巧。
ちなみに「マリオネット」と日本の伝統的な「糸あやつり」とは、手に持つ「糸の操作台」の仕組みが違うのだそうです。
マリオネットの人形は首に直接つけた3本ほどの糸を操作して動かしますが、日本のものは、首の糸1本だけで左右前後に動かすからくりが胴体の中にあり、微妙な動きが表現できるのですって。
日本、細やかですね。

無言劇『人魚とわたし』は音楽も美しく、ユーモアにあふれた作品で。

光に照らされて、人魚が水面に映るシーンなどは、もうウットリ。ラストの方でアマリア・ロドリゲスをチョイスするという、選曲の妙にもしびれました。

人形劇って、テクニカルの面で盛り上がることができるのも良い点ですね。遣い手の技術が、如実に現れますもんね。

そういう意味で、踊りを見る楽しさに通じるところがあるかもしれません。

ちなみに日中に上演していた子ども向けの作品『夢見るコッケちゃん』では、子どもたちドッカンドッカン大ウケだったそうな。

そりゃさぞや楽しかろう。想像できるできる。

いやー、今年一発目の人形劇でしたが、いきなりいいものを見せられて大満足。人形劇、アツいです。

(編)

 

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