※2013.09.18追記:2013年のSADC コンペティション&アワードについては、こちらをどうぞ。
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16日(土)に開催されたSADC コンペティション&アワード2012に行ってきたのです。
(SADCとは、札幌アートディレクターズクラブの略)
これは、札幌ADC会員及び北海道在住のプロのクリエイターが、この一年間に作成した(仕事、自主制作含む)作品を各部門(ポスター、新聞広告・雑誌広告…など10部門)に出品

7名の招待審査員(今年だったら浅葉克己さんや祖父江慎さんなど)が3次にわたる審査(公開)

すべての入賞・入選作品がその年の『札幌ADC年鑑』に掲載される。
というもので、毎年9月に、ちえりあを会場に行われております。(詳細は上のリンク先をご覧ください)
私がこのイベントを知ったのは、2008年に『WG』をデザイン担当が出品したことがきっかけです。そのときの様子はこちらで。
最近は特に自分では何も出品しておりませんが、かなりの数の作品をまとめて見ることのできる良い機会なので、なるべく足を運ぶようにしているのでした。(行くのは今年で4回目)
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ということで、ここから当日の様子を。(パッケージ部門、ジェネラルグラフィック<平面>のあたりは、お店をなさっている方などにぜひ読んで頂きたいです)
まずは(自分の中で)一番入りやすい「ブック・エディトリアル」部門から。

来たことのない方のために説明しますと、上は1次審査終了後の様子です。1次審査では各審査員が優れていると思う作品に1票を投じていくのですね。合計得票数によって賞ノミネート・入選作品を決定していきます。
ちなみに上の作品は、今年の「ブック・エディトリアル」部門 金賞&会員審査賞を受賞した市川義一さんの作品。
自分の中で、SADCコンペのブック・エディトリアルと聞いて真っ先に思い浮かぶのがこの作品で、今年やっとどなたがつくっているのかがわかったという。

表紙も中も製本も、ザ・手作業。そしてこのセンスの良さ!

格好良いなあ

手描きですよ手描き!

この作品を拝見した時点で一応目的は達成したのでありますが、コンペにはまだまだお勧めポイントがあるのです。
例えば、★これからアートブック・フェアに出す予定らしいZINEをいち早く見ることができたり

↑こちらは菊地さんの。デザインのみならず文章も相変わらずふるっております。(彼は、審査員チョイス賞では、お二人から選ばれるという人気っぷり)
★これまた気になっていた作品集を見ることができたり、

川尻竜一さん、お会いしたことはないですけど、この作品集めっちゃ好きでした。
★漫画だって読めたり

くるみみどりさん、いいですねえ。
「パッケージ」部門も結構楽しいですよ。

↑これ石けんのパッケージなのですけど、どこのホテルだったかなあ。鄙の座?違うかな?
これ↓もかわいい

★こんな商品があるのだなあ、と、地味に買い物の参考になったり
(もうこの辺から、写真もきりがないなと、撮るのを控える姿勢になっております)
★パッケージ部門もそうですが、名刺やショップカードやフライヤー、DMハガキなどなどが並ぶ「ジェネラルグラフィック<平面>」などは、ご自身でお店をなさっている方なんかが見るととても良いと思うのです。
たくさん作品が並ぶ中で、もしかしたら「ああ、この人に頼んでみたいな」と思わせるモノと出会えるかもしれません。
※作品には名前は記載されておりませんが、そこは事務局なんかに問い合わせたり、いかようにでも辿ることはできると思います。
★あと個人的に「ジェネラルグラフィック」部門の面白さは、数あるチラシを通じて「こんなイベント(取り組み)やってたんだ」という発見があること。
札幌で生まれたママと赤ちゃんに「おめでとう」の気持ちを込めて、ママと赤ちゃんを応援するアイデアが詰まったベイビーカレンダーを贈るプロジェクト「BIRTH Project」なんて、初めて知ったなあ。
(「チ・カ・ホ」のロゴもここで初めて知ったのですけど、遅過ぎですか?)
あと今年のグランプリをとった、石田製本のいろいろもとても素敵でした。(デザインは岡田善敬さん)
どなたのかわかりませんが、喪中見舞いも地味に好きだったし…
あと写真を撮らずにいられなかった、これも…

自主制作です。どなたの作品?

あとちょっとびっくりしたのは、パンツおみくじが缶バッジになっていたことでしょうか。

ほしい!缶バッジ!
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余談ですが、こうやってツラツラと書いておりますが、デザイン業界と全く関係のない一般ピープルの自分の場合、未だに会場へ行くと目が泳ぎます。
何と言うか、たくさん関係者がいる中を、全くデザイナー風でもない人間が一人で作品を見ていく壁の高さたるや。(※実際には、どなたもウェルカム。プラス、誰も来ている人をイチイチ見ておりません。あくまで自分の心との闘いです。)
アウェーなときには、「常に目の前のものだけに焦点を合わせる」という技術を駆使し、人の顔は一切見ないようにして乗り切っているもので、もしかして会場に知人がいらっしゃって、私が目の前を素通りしていたらすみませんでした…
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と長々と書きましたけど、年に一度のこのコンペティションは、いろいろな作品との出会いが実に楽しいので、まだ一度も行ったことのない方は来年ぜひ。(初めての方は、二人以上で行くことをお勧めします)
あ、16日の様子は、SADCのfacebookに写真などたくさん載っているので、そちらものぞいてみてください。
あ、あと年鑑を閲覧することのできる場所なんてあるのでしょうか?カフェなんかに置いていたらとてもいいなーなんて思うのですけども。
(編)

 

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