昨夜は、ずっと見れてなかった映画『THE TRUE COST』を。
ファストファッション隆盛の陰にある、バングラデシュなどの縫製工場のことは知っていたけど、
綿の90%以上が遺伝子組み換えのもので、大量の水と化学物質が使用されていること。
そういった綿を大量に栽培する地域で、農薬の影響による深刻な健康被害が起こっていること。
安価な革を生産する地域でも、同様に水質汚染が深刻で、健康被害が起こっていること。
猛烈に増え続ける衣服(布製品)の廃棄、途上国に寄付という名で集まる大量の古着の数々。
と、まあーーーーーーーーー問題てんこ盛りでした。
印象的だったのは、「安い服をたくさん買えるから錯覚しているけど、私たちは貧しくなっている」という内容の言葉かな。
自分の考えとしては、ファストファッション企業は直接工場を運営して、作り手の雇用環境・条件に責任を持ち、その分のコストはきちんと価格に反映させるべき、という当たり前すぎるものなのですが(その真っ当な手続きを踏んだ場合、どのぐらい価格が変わるのかにも興味がある)、
ファストファッション利用者は、それを作ってくれてる人たちのことも企業に訴えていくべきなんじゃないのかなー。
で、映画の公式サイト内にあるヒューマンライツ・ナウの方へのインタビューを読むと、
「H&M、Zara、GAPなどの企業は、委託先工場での労働者に対する生活賃金の保障のための取り組みを進めています。またH&Mやアディダス、ナイキ等の企業は、サプライヤー・リストを公表し、世界のどこでどんな工場に生産を委託しているのかを明らかにし、透明性を確保しようとしています。さらに、H&Mは、オーガニックコットンを使用することで、原材料調達においても人権や環境に配慮しています。
どのブランドもパーフェクトではありませんし、問題も発生しています。しかし問題が発生するリスクと正面から向き合って情報を公開し、改善を続けようとする姿勢な転換しつつあります。こうしたことを考えると、まだまだユニクロなど日本のブランドの人権・労働環境への配慮は十分とは言えないでしょう。」という一文が。(2016年の記事です)
あら〜、ユニクロ…。
ヒートテックを愛用する自分としては、ユニクロにもしっかりしてほしい、その辺…。女工哀史時代の人権観から変わってないのだとしたら、終わってる…
しかも、映画の中でカンボジアの工場で働く人たちが起こしたデモでショッキングなシーンが出てくるのですが、
ユニクロの委託先工場でも、組合活動をした従業員が解雇とか、そういう労働者の権利侵害についてはちゃんと監視してほしい…(2018年2月付で、FR内にこの労働争議についての報告が掲載されてた)
ちなみに、先日久しぶりにユニクロのジーンズを試着したら、めっちゃ履きやすくてびっくり。そりゃ買うよ。
この『THE TRUE COST』問題は、高い服だから大丈夫ってものでもないので、自分が愛用しているブランドについて心から愛用できるよう、一度調べてみるのもいいんじゃないでしょうかねえ。
自分の場合、基本的にズボンは手作りですが、自分で作れないシャツやセーター類は無印で購入しているもので、つい良品計画のサイトを見ちゃったもんな。
そうしたら、「2016年度英国現代奴隷法に関する声明」ってのを出してました。ひとまずホッ。
同じ観点から、アウトドアブランドなら、やっぱりパタゴニアを買いたい。
H&Mとかそのほかのファストファッション企業のものって全然買わないけど、でも、取っ替え引っ替えいろんな服を着て毎日過ごす楽しさもあるし、新しい服を購入した時の上がる感じも好きだし、服飾産業の『THE TRUE COST』問題はこの先どこへ向かうのでしょうね。
その一方で、仕立てのきれいな質の良い服を着ている人を見ると、うっとり眺めてしまうってのもある。
生地の質とか縫製の質みたいなものって、和服で結構実感したので、やっぱり上質なものを長く大事に着るって選択肢も、欲しいところです。
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