もう一週間以上前のことになりますが…いくつか見てきました。
一つ目は、木ノ下歌舞伎『心中天の網島』
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今年3月にはるばる新潟まで見に行った『黒塚』が面白すぎて、すっかりファンになった私。
本作は、“妙ージカル” と呼ばれる芝居と音楽を融合させた唯一無二の作風で独自の存在感を確立している劇団、FUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介さんが演出ということで、いざ。
相変わらず、現代語と歌舞伎言葉の併用による緩急のつき方に惚れ惚れ。
しっかりもののおさんと、どうしようもなくダメな(愛に対して純真とも言える)治兵衛の、学生時代の馴れ初めやプロポーズ、愛息子の出産などを振り返りつつ
おさんが、治兵衛と小春の幸せのために自分が身を譲ろうと決心するシーンには、ぐっときたなあ。
糸井さんによる劇中曲の
「誰でもいいから一度だけ
心の中に入ってきて
誰でもいいから一度だけ
この物語を終わらせてよ
 
そんなことしちゃったら
良くないよ
そんなことしちゃったら
神様に怒られる」
という一節も好き。たまにはロマンチックなのもいいものであります。
初めてこまばアゴラ劇場に足を運べたのもうれしかったな。『演劇1、2』を思い出しました。
(編)

 

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